すき焼きは、甘辛い味が染み込んだお肉がおいしいのはもちろんですが、トロッと柔らかくなったネギも楽しみのひとつですよね。
お肉のうま味や割り下を吸ったネギは、ご飯にもよく合います。
ところが、いざすき焼きを作ろうとしたときに、
「長ネギを買い忘れてしまった!」
と気づくこともあるのではないでしょうか。
ネギがないからといって、すき焼きを諦める必要はありません。
家にある玉ねぎなど、代わりに使いやすい野菜があります。
また、
「ネギを入れたのに、中まで火が通っていなかった」
「外側は柔らかいのに、中心がかたかった」
ということもありますよね。
ネギを甘くトロッと仕上げるためには、切り方や鍋に入れるタイミングもポイントです。
ここでは、すき焼きのネギの代わりになる野菜や、具材を入れる順番、生煮えになりにくい調理のコツについて詳しくご紹介します。
すき焼きのネギの代わりになるものは?

すき焼きといえば長ネギを思い浮かべる方も多いと思いますが、長ネギがなくてもすき焼きは作れます。
特に代用品として使いやすいのが、身近な「玉ねぎ」です。
玉ねぎなら普段から常備しているご家庭も多いので、
「すき焼きを作り始めてからネギがないことに気づいた」
というときにも便利ですね。
玉ねぎは加熱すると辛味がやわらぎ、甘味を感じやすくなります。
甘辛いすき焼きの味付けとも合わせやすいため、長ネギとは違ったおいしさを楽しめます。
玉ねぎを入れるならくし切りがおすすめ
すき焼きに玉ねぎを入れる場合は、くし切りにすると使いやすいでしょう。
薄切りにすると早く火が通る反面、煮ているうちに柔らかくなりすぎて形が崩れやすくなります。
少し厚めのくし切りなら形が残りやすく、食べ応えもあります。
ただし、玉ねぎは加熱すると水分が出ます。
たくさん入れると割り下の味が薄く感じられることがあるため、最初から大量に入れず、様子を見ながら加えるとよいでしょう。
また、玉ねぎ自体の甘味も加わるため、いつものすき焼きとは少し違った味わいになります。
長ネギがないときの「仕方のない代用品」というより、玉ねぎ入りのすき焼きとして楽しんでみるのもおすすめです。
海外ならリーキを使う方法も
海外に住んでいて日本の長ネギが手に入りにくい場合は、リーキを代用品として使う方法もあります。
リーキは西洋ネギとも呼ばれる野菜で、見た目は長ネギに似ています。
長ネギとまったく同じ味や食感ではありませんが、加熱料理に使いやすく、すき焼きにも合わせることができます。
リーキは太いものも多いため、そのまま大きく切ると火が通るまで時間がかかります。
太さを見ながら食べやすい大きさに切り、しっかり加熱しましょう。
下仁田ネギや九条ネギでもおいしい
一般的な長ネギがなくても、下仁田ネギや九条ネギなど、別の種類のネギがあれば使えます。
太くて加熱すると柔らかくなりやすいネギなら、じっくり火を通して甘味を楽しむのもよいですね。
一方、細めの青ネギなどは火が通りやすいため、煮込みすぎないよう後半に加える方法もあります。
ネギの種類によって太さや食感が違うので、すべて同じタイミングで入れる必要はありません。
「太いネギは早め、細いネギは遅め」
と覚えておくと調整しやすいでしょう。
すき焼きにもやしは入れる?

リーズナブルで使いやすいもやしを、すき焼きに入れても問題ありません。
定番の具材とは少し違いますが、シャキシャキした食感が加わり、ボリュームアップにもなります。
お肉が少ないときや、野菜をたっぷり食べたいときにも便利です。
ただし、もやしは水分の多い野菜です。
一度に大量に入れると水分が出て、割り下が薄く感じられることがあります。
入れすぎには注意して、ほかの具材とのバランスを見ながら加えましょう。
また、もやしは長時間煮込むとシャキシャキ感が失われやすくなります。
食感を残したい場合は、すき焼きの後半に加えて火を通すのがおすすめです。
すき焼きに具を入れる順番は?

すき焼きの作り方は、地域や家庭によってさまざまです。
最初に肉を焼いて味付けする方法もあれば、割り下を鍋に入れてから具材を煮る方法もあります。
そのため、
「絶対にこの順番でなければいけない」
というものではありません。
ここでは、ネギを香ばしく仕上げたい場合の作り方をご紹介します。
まず鍋を熱して牛脂をなじませたら、食べやすい大きさに切った長ネギを入れます。
ネギの表面に軽く焼き色をつけると、煮るだけの場合とは違った香ばしさを楽しめます。
続いて牛肉を入れ、焼きすぎない程度に火を通します。
その後、割り下を加え、豆腐、しらたき、きのこ類などの具材を加えて煮ていきます。
肉は長時間煮続けるとかたくなりやすいため、食べ頃になったものから食べていくのがおすすめです。
すき焼きはすべての具材を一度に入れて完成させるというより、食べながら少しずつ追加していくと、それぞれの具材をちょうどよい状態で楽しみやすくなります。
すき焼きのネギが生煮えになるのはなぜ?

すき焼きのネギを食べたとき、
「中心がまだかたい」
「思っていたほどトロトロになっていない」
と感じることがあります。
原因として考えられるのが、ネギを入れるタイミングと切る大きさです。
太い長ネギを大きく切り、すき焼きの終盤に入れれば、当然ながら中心まで柔らかくなるまでには時間がかかります。
トロッとしたネギが好きなら、できるだけ早い段階で鍋に入れましょう。
太いネギは少し小さめに切る
太い長ネギの場合は、大きすぎるぶつ切りにすると中心まで火が通るのに時間がかかります。
斜め切りにすると断面が広くなり、割り下にも触れやすくなります。
厚さは好みによりますが、火の通りが心配な場合は極端に厚くしないことがポイントです。
最初に焼いてから煮る
ネギを香ばしく、柔らかく食べたいなら、最初に軽く焼いておく方法があります。
鍋に牛脂をなじませたあとネギを入れ、表面に焼き色をつけます。
その後に割り下を加えて煮れば、
「焼く+煮る」
という二段階で加熱できます。
焼き目の香ばしさと、煮込んだネギの柔らかさを一緒に楽しめるのが魅力です。
途中で上下を返す
ネギが割り下に十分浸かっていない場合は、ときどき上下を返しましょう。
鍋の中は場所によって火の通り方に差が出ることもあります。
一部分だけが加熱され続けないよう、様子を見ながら位置を変えるのもおすすめです。
すき焼きのネギをおいしく食べるためのポイント

すき焼きのネギは、ちょっとした工夫で仕上がりが変わります。
トロトロのネギが好きなら、太めの長ネギを早い段階から加熱し、じっくり火を通します。
反対に、ネギの食感を少し残したいなら、煮込みすぎないようにしましょう。
また、最初にネギの表面を焼いてから割り下で煮ると、香ばしさが加わります。
同じネギでも、
「焼いてから煮る」
「割り下で最初から煮る」
「後から加えて食感を残す」
など、調理方法によって味わいが変わります。
家族の好みに合わせて調整してみてくださいね。
まとめ
すき焼きには長ネギがよく使われますが、買い忘れてしまっても慌てる必要はありません。
身近な玉ねぎを代用品として使うことができます。
玉ねぎは加熱すると甘味を楽しめ、甘辛いすき焼きの味とも合わせやすい野菜です。
海外で長ネギが手に入りにくい場合はリーキを使ったり、下仁田ネギや九条ネギなど手に入るネギを使ったりしてもよいでしょう。
また、もやしを加えればボリュームアップできます。
ただし、玉ねぎやもやしなど水分の多い野菜をたくさん入れると割り下の味が変わりやすいので、量を調整しながら加えるのがポイントです。
ネギが生煮えになりやすい場合は、入れるタイミングが遅すぎたり、大きく切りすぎたりしていないか確認してみましょう。
太いネギは早めに鍋へ入れ、最初に軽く焼いてから割り下で煮ると、香ばしく柔らかく仕上げやすくなります。
すき焼きは家庭によって作り方も具材もさまざまです。
「長ネギがないから作れない」と考えず、冷蔵庫にある玉ねぎやほかの野菜も上手に活用して、おいしいすき焼きを楽しんでくださいね。

