すき焼きといえば、牛肉に豆腐、しらたき、春菊、長ねぎなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
味がしっかり染み込んだしいたけやお麩もおいしいですよね。
そんなすき焼きですが、家庭や地域によって入れる具材には意外と違いがあります。
なかでも、
「すき焼きにごぼうを入れるの?」
と驚く方もいるかもしれません。
ごぼうは香りがよく、甘辛いすき焼きの味とも合わせやすい野菜です。
牛肉と一緒に煮込むことで、ごぼうに割り下の味が染み込み、いつものすき焼きとは少し違ったおいしさを楽しめます。
ただ、初めて入れる場合は、
「ごぼうはどんな切り方にすればいい?」
「アク抜きは必要?」
「いつ鍋に入れればいいの?」
と迷ってしまいますよね。
ここでは、すき焼きにごぼうを入れる地域や、ごぼうの下ごしらえ、入れるタイミングなどについて詳しく紹介します。
すき焼きにごぼうを入れる地域ってどこ?

すき焼きは、地域や家庭によって作り方がかなり違います。
特に有名なのが、関東風と関西風の違いですね。
一般的に関東風では、しょうゆや砂糖、みりんなどで作った割り下を使って、肉や野菜を煮るスタイルがあります。
一方、関西風では最初に牛肉を焼き、砂糖やしょうゆなどで味をつけ、その後に野菜などを加えていく作り方があります。
ただし、実際の作り方は家庭によってさまざまで、「関東だから必ずこの方法」「関西だから必ずこの具材」と決まっているわけではありません。
すき焼きにごぼうを入れる家庭もあり、特に西日本などでは牛肉とごぼうを組み合わせた料理になじみがあるため、すき焼きにも取り入れられています。
牛肉とごぼうは相性のよい組み合わせです。
甘辛い味付けの牛肉とごぼうを使った煮物などもありますから、すき焼きにごぼうを入れても違和感なく楽しめます。
ごぼうから出る独特の香りも、すき焼きの味わいを引き立ててくれます。
また、すき焼きの具材には地域差や家庭差があります。
長ねぎを入れる家庭もあれば、玉ねぎを使う家庭もあります。
白菜をたっぷり入れたり、きのこ類を何種類も入れたりすることもあるでしょう。
ほかにも、
・えのきだけ
・しいたけ
・焼き豆腐
・麩
・白菜
・にんじん
・大根
・せり
など、さまざまな具材が使われています。
お肉についても牛肉だけとは限らず、地域や家庭によっては豚肉などを使うこともあります。
「すき焼きには絶対にこの具材でなければいけない」
というものではありません。
いつものすき焼きに少し変化をつけたいときは、ごぼうを加えてみるのもよいですね。
すき焼きにごぼうを入れるとどんな味になる?

初めてごぼうを入れる場合、
「ごぼうの味が強くなりすぎない?」
と気になるかもしれません。
ごぼうには独特の香りがありますが、しょうゆや砂糖を使った甘辛い味付けとはよく合います。
特に薄めのささがきにすると割り下がなじみやすく、ごぼうそのものの香りとすき焼きの甘辛さを一緒に楽しめます。
また、ごぼうを加えると、豆腐や麩などのやわらかな具材とは違った歯ごたえが加わります。
やわらかい牛肉、つるっとしたしらたき、ふんわりした豆腐、そして少し歯ごたえのあるごぼうと、いろいろな食感を楽しめるのも魅力です。
ごぼう好きの方なら、少し多めに入れてもよいでしょう。
初めて試す場合は、ほかの具材とのバランスを見ながら少量から入れてみると食べやすいですよ。
すき焼きに入れるごぼうの下ごしらえってどうやる?
「家のすき焼きにも、ごぼうを入れてみたい!」
と思ったら、まずは下ごしらえをしていきましょう。
ごぼうは泥付きで販売されていることも多いため、最初に流水で泥や汚れをきれいに洗い落とします。
表面が気になる場合は、たわしなどを使ってやさしくこすりましょう。
包丁の背を使って表面を軽くこそげる方法もあります。
皮を厚くむく必要はありません。
ごぼうの表面付近には独特の風味があるので、きれいにしようとして削りすぎないようにしましょう。
すき焼きのごぼうはささがきがおすすめ
洗ったごぼうは、ささがきにするとすき焼きに使いやすくなります。
ささがきとは、鉛筆を削るようなイメージで、ごぼうを細長く削っていく切り方です。
包丁を使うのが難しい場合は、ピーラーを使っても構いません。
ピーラーなら薄く均一に切りやすいので、
「ささがきが苦手」
という方でも簡単です。
薄く切ることで火が通りやすくなり、割り下の味もなじみやすくなります。
一方、少し歯ごたえを残したい場合は、包丁でやや厚めのささがきにしてもよいでしょう。
ごぼうは水にさらしすぎない
切ったごぼうは変色しやすいため、気になる場合は水に短時間さらします。
ただし、長時間さらし続ける必要はありません。
水にさらす場合は、さっとさらして水気を切る程度でもよいでしょう。
すき焼きではごぼうを真っ白に仕上げる必要はありませんので、ごぼうの風味を生かしたい場合は、さらしすぎないことがポイントです。
水にさらしたあとはザルに上げ、しっかり水気を切っておきます。
これですき焼きに入れる準備は完了です。
すき焼きにごぼうを入れるタイミングは?

ごぼうは豆腐や春菊などと比べると火が通るまでに時間がかかります。
そのため、すき焼きでは比較的早い段階で鍋に入れるとよいでしょう。
ただし、薄いささがきにしている場合は火が通りやすいため、長時間煮込みすぎる必要はありません。
関東風のように割り下で具材を煮る場合は、牛肉を楽しんだあと、割り下を加えて、ごぼうやしらたき、ねぎなどを入れて煮ていきます。
豆腐やしいたけなども加え、最後のほうに春菊など火の通りやすい野菜を入れると作りやすいでしょう。
ごぼうを早めに入れておけば、煮ている間に割り下がなじみ、甘辛い味を楽しめます。
すき焼きにごぼうを入れる簡単レシピ

それでは、下ごしらえをしたごぼうを使ってすき焼きを作ってみましょう。
まず、ごぼうを洗ってささがきにし、必要に応じて短時間水にさらして水気を切ります。
長ねぎやしいたけ、春菊、豆腐など、ほかの具材も食べやすい大きさに切っておきましょう。
鍋を熱し、牛肉を焼きます。
その後は普段ご家庭で作っているすき焼きの方法に合わせて、割り下や調味料を加えます。
ごぼうは比較的早めに鍋へ入れます。
続いて、しらたき、長ねぎ、しいたけ、豆腐などを加えて煮ていきましょう。
春菊のように火が通りやすい野菜は、最後のほうに加えると食感を残しやすくなります。
ごぼうが好みのやわらかさになり、ほかの具材にも火が通ったら完成です。
食べるときは、いつものすき焼きと同じように、お好みで溶き卵につけていただきます。
牛肉と一緒にごぼうを食べてみると、
「意外と合う!」
と感じるかもしれません。
ごぼうが割り下の味を含み、牛肉のうまみと合わさって、いつものすき焼きとはひと味違った味わいになります。
すき焼きにごぼうを入れるときのポイント

ごぼう入りのすき焼きをおいしく作るために意識したいのは、切り方と入れるタイミングです。
厚く切りすぎると、ほかの具材が食べ頃になってもごぼうだけ硬く残ってしまうことがあります。
初めて作るなら、ピーラーなどを使って薄めのささがきにすると失敗しにくいでしょう。
また、ごぼうをたくさん入れすぎると独特の香りが強く感じられる場合があります。
家族の中にごぼうが苦手な人がいるなら、最初は少なめにしてみてください。
反対に、ごぼうの香りや食感が好きなら、たっぷり入れて楽しむのもおすすめです。
すき焼きには厳密な具材の決まりがありません。
いつもの具材にごぼうをひとつ加えるだけでも、食感や香りに変化が生まれます。
まとめ
すき焼きの具材や作り方は、地域や家庭によってさまざまです。
ごぼうをすき焼きに入れる家庭もあり、牛肉とごぼうは甘辛い味付けとよく合う組み合わせです。
すき焼きに使う場合は、ごぼうをきれいに洗い、薄めのささがきにすると火が通りやすくなります。
水にさらす場合も長時間ではなく、短時間を目安にするとよいでしょう。
ごぼうは春菊などより火が通るのに時間がかかるので、鍋には比較的早めに入れるのがポイントです。
割り下が染みたごぼうは、牛肉や豆腐、ねぎなどとはまた違った食感と香りを楽しめます。
「いつものすき焼きにちょっと変化をつけたいな」
というときは、ぜひごぼうを加えてみてくださいね。

